STUDY OF NEW TAX

百舌花の税制改革案

「外見標準課税」

税はすべからく公平でなければならない!



・・・優れた税制は悲劇から・・・

  世の中に神も仏もないものなのでしょうか?
  私は毎年、2月になるとそうつぶやくのです。今年もそうでした。
2月14日あぁ、誰が決めたのでしょうか?その日は全国的に悪名高き「バレンタインデー」と呼ばれる日なのです。歴史をひも解けば、そもそもこの日は3世紀、バレンタインとかいう人が異教徒の迫害を受けて殉教を遂げた日さらに「聖バレンタインの虐殺」で知られるシカゴのギャング抗争で多数が殺害された日実に呪われた日なのです。
  しかるに、嘆かわしいことに、その歴史的事実も知らずチョコレートなどを贈るオナゴがおり、不謹慎にも鼻の下をのばしてそれをもらうオトコがいる!それも多数いるとう事実いったい日本の将来はどうなるのでしょうか
  まぁこの際、日本の将来は横に置いとくとして、あれほど多数のチョコレートが行き交うにもかかわらず、私には1個だにこないという事実これは横に置けない悲劇なのです。夕方帰宅して高校生になる次男に尋ねると、彼もまた1個ももらっていないというではありませんか。その後帰宅した長男もまた1個ももらっていませんでした。
 「なんだおまえ達、二人とも1個ももらわなかったのか!」
と檄を飛ばしてはみたものの、かく言う私もゼロですから我家のオトコは全滅です。まぁ、こう見えても私は「モテない歴ウン十年」のツワモノですからこの悲劇に耐える事には慣れているとはいえ、息子達はまだこの世に生を受けて十数年です。彼らが私と同じ悲しみを毎年むかえるかと思うと不憫でなりません。なんの因果でこんな事が息子どもに遺伝したのでしょうか?
  テレビでは西武ライオンズの松坂投手にトラックいっぱいのチョコが届いたとか、ジャニーズ事務所には何万個のチョコが・・・などと報道されています。有名人のそれほどでなくても身近にも10個もらった、20個もらったという不逞の輩が何人もいます。こういった一部の人気者の陰に、我家のように不幸のどん底にいる家族の存在を若い女性達は知っているのでしょうか妻と娘は「情けない。でも、しかたないわよね」と微笑みますが、前途ある息子たちの将来を思う時、けっして看過できない不平等を感じてしますのです。あぁ無情
  世の中に神も仏もないものなのでしょうか?

・・・新税制の主旨・真の平等の夜明け・・・

  思えばこの不平等は些細なことに起因しているのです。
  モテる男とモテない男の差は実に些細です。モテる男は背が高く、ハンサムで、スポーツが得意、そんなところではないでしょうか。でモテない私はというと、確かに背が高くはない、はっきり言って低い。ハンサムと言われたことはありませんが、自分で思ったこともなく、決して美男ではないとはいえ、とりあえず目鼻はそれぞれの位置に装着されています。ただ少々バランスを失っているだけにすぎません。スポーツは子供の頃から不得意でしたが、スポーツ新聞はちゃんと読んでいます。目つきがイヤラシイという女性もいますが、それはモテないのですからいたしかたの無い事です。常にモテる人は目つきにも余裕がでるのでしょうが、モテない人間は、今見ておかなければ次にいつ覗けるかわからないのです。たまにしか見られないという思いが、網膜に焼き付けておこうという思いに変わり、どうしてもじっと覗きこむような、なめまわすような目つきになるものなのです。多少エッチぽくなってしまうのもやむをえないことなのではないでしょうか。若い女性のご理解とご寛容をを求めたいと思います。
  哀れなモテない族に対しては大方の女性のご理解を待つとして、許しがたいのはモテるヤツらの言動です。
  もらったチョコレートをこれみよがしにいつまでも机の上に置いておくなど言語道断です。モテない者に対する心配りのかけらも見られません。
 「こまっちゃうよなぁ、こんなに」などと聞こえよがしにいうのも許せません。私も一度言ってみたい。

  本来、人間は平等であるべきです。一方でモテてチョコを何十個もらう男がいて、一方では1個ももらえない家族がいる。こんな事が許されるわけがありません。モテる者とモテない者の間にはそれなりのハンディーキャップを付けてしかるべきなのではないでしょうか。紳士の国イギリスで生まれたゴルフというスポーツには下手なものにはハンディをつけるというルールがあるそうではありませんか。それが紳士としての真の姿なのです。同じくイギリスで生まれたサッカーではペナルティーキックというルールもあります。モテるという罪深い行為に対してはペナルティーを課してしかるべきなのです。

・・・「外見標準課税」・・・

  石原東京都知事が打ち出した外形標準課税という新税が論議をかもしています。どういうことなのか、私がこどもニュースで得た知識によって解説しますと、この外形標準課税は、これまで最終利益に対して課税していたものを「外から見た形」会社の規模や粗利益に対し課税するというものなのだそうです。そうすればもうけの有る無しにかかわらず課税できるので自治体に安定した税収が見込めるというわけです。これを大手銀行に対して課税するということです。大手銀行は業務自体ではもうかっていても、過去の不良債権の穴埋めによって最終決算で赤字になり税金を払わないですんでいるらしいのです。
  まぁ、あまり詳しいことはわかりませんが、この事は上記の事例と似ているのではないでしょうか?モテるやつはいい思いをしている。にもかかわらず、ずーっと非課税です。いい思いをしているヤツからは受益者として何らかの税負担をお願いしてもよいのではないでしょうか?そこで考えたのがこの新税案です。

==「バレンタイン課税」==

  モテる輩は「いやぁ、僕なんかモテやしませんよ」などと言い逃れをするでしょう。そいつが背が高く顔がよくスポーツマンで、多くの人がモテるに違いないと思ったとしても、本人が自供でもしなければ税務署が納税義務者として認定するのは難しいといえます。(その点、私が非課税であるということは簡単に認定されるような気がします)
  そこで、バレンタインデーにチョコをもらうという事実に即して外見だけを見て課税すれば、天網恢恢疎にして漏れることはありません。だいたい1個もらうごとに千円ほどを2月末日までに申告納税させるようにします。そうすれば税収は何億になるでしょうか、大蔵省に試算していただきたいものです。モテるヤツメ、ざまーみろ!脱税や申告漏れはどしどし摘発すべきでしょう。正月の羽子板の罰のように顔に墨をぬるという罰則規定を定めるのもいいかもしれません。

==「ホワイトデー課税」==

  ついでに、モテない男のふかーい悲しみも考えず、モテるヤツにばっかしチョコを贈る無神経な女性達にも課税してしかるべきでしょう。ホワイトデーの場合はバレンタインのお返しとしての性格上、2月14日にチョコを贈らなければ課税される事はありません。 ただ闇雲にカッコイイ奴に対してチョコを贈りまくる女性は心しなくてはなりません。女性ですからだいたい1個あたり五百円を3月末日まで申告納税させればいいでしょう。これはバレンタイン課税と違い、2月14日の段階で自己管理さえすれば納税額をおさえる事が可能です。実に女性に優しい課税方法といえます。このような考え方こそ真に男らしいといえるのではないでしょうか。こういう税制を考える百舌花の本当の姿本当の優しさを若い女性にだけは理解していただきたいものです。

・・・その後の改正案・・・

  この税制案を家族に披露した翌日の2月の15日、会社の私のロッカーに1個のチョコの包みがあるのを発見しました。昨日の午後にはありませんでしたから、その夜か次の朝入れたものでしょう。聞きこみ調査をすると「A子さんはたくさん買ってたから、きっと余って夜にあちこちにくばったんじゃないっすか?」という証言が得られました。
  ということは、本命チョコでないことはもとより、義理チョコでさえなく、お余りチョコということになります。まぁいいか、チョコはチョコだし。
  そしてそのチョコを家に持ち帰ると息子たちに対し「どうだバレンタインチョコだぞ、なんだお前ら、一個ももらえないで情けない奴だ。親の顔が見たいもんだ」などと見せびらかすと、横にいた娘が「あれ、それって課税されるんじゃないの?税金分もらったげる」とひょいと1つチョコをつまんで口に入れてしまうのでした。

  そこで早速「税制改正案」を草稿しました。

  ●バレンタイン課税は義理チョコ及びお余りチョコについてはこれを1個までは非課税とする。

  3月14日のホワイトデーについてはA子さんの課税額を考慮して、このチョコの分のお返しについてはシカト割愛させていただきました。「そういうケチだからよけいモテない」と娘はいいますが・・・。


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