おバカの祈り始末記

おバカの祈り始末記
◎おバカのパソコン遍歴◎

(^_^)おバカの祈り

ヤッター!おバカの「星に願いを!」

*おバカ支援者に感謝を込めて*
「はずかしながら最後にリレー小説受賞作を掲載」




・まずは前置きから・

  私がパソコンと出会ったのはもう十年以上も前のことになります。 正確な年月は覚えていませんが、当時はまだNECがTOPシェアになってない頃で、富士通がFMシリーズをシャープがMZシリーズを 発売しはじめていました。
私はこのシャープのMZを購入したのでした。フロッピーもないころで、本体はキーボードと一体になっており、 キーの上の方に記録媒体としてカセットテープレコーダーと、印刷媒体として10センチ巾の巻き紙をつけるプロッタプリンター なるものがついておりました。ハードディスクもありませんから起動するにはベーシックの入ったカセットテープをセットして カシャカシャと五分ほど待ちます。FEPもありませんから表示されるのもアルファベットか、仮名だけです。さらに ろくなソフトもありません。雑誌などを見てベーシックプログラムの勉強です。少し入力してはGOと入力して動かします。
  まったく、馬鹿馬鹿しい限りですが、私は数ヶ月これにはまりました。1ヶ月ほどもかけて「野球ケン」なるゲームを 作りました。これが実におバカなのでここにご紹介しますが、まず起動しますと丸や四角のマークの組合わせで描かれた、 あけみちゃんが登場。「あなたはなんまいきてますか?」と聞いてきます。あけみちゃんはシャツ、スカート、ブラ、パンツ の4枚を着用してますから、自分も4と入力すれば対等に戦えるのですが、どうしても勝ちたいという時は10などと入れれば 楽勝です。
入力すると、ビープ音であの野球ケンのメロディーがなりますので、ヨヨイノヨイで1か2か3のボタンを押します。それぞれ グーチョキパーに対応してますから、あけみちゃんの手に勝てば「うーん、いじわる」などと言って、あけみちゃんはシャツを脱ぎます。 自分が負けたら自分が脱ぐことをパソコンは指示しますが、本当に脱ぐ必要はありません。(当たり前かな) これで3回勝つとあけみちゃんは涙ぐんでブラをはずしますが残念なことに手で胸を隠しています。4回勝つと、とうとう パンツも脱ぐのですが残念なことに後ろを向いてしまいます。心残りな人のために「たいこもちにたのむ」を押すと 鍵穴が現われて覗くと、「ラストチャンス、さいころゲーム。ハンかチョウを選んでください。」とでます。
ここでハンかチョウかを選び入力すると、サイコロの目がクルクル変わり丁半の目が合えば小さなプリンターがカチャカチャ と動きだし、あけみちゃんのイチゴ模様のパンツが印刷されて、めでたしめでたしとゲームの終了なのでした。
約半年でこのパソコンは飽きてしまいました。

  それから数年今度はもうNECが日本のパソコン市場を制圧し始めた頃、またパソコンが いじりたくなりました。ソフトも面白そうなのが出てきていました。またすぐ飽きるかもしれないという懸念も あり、あまり高い物を買う勇気もありません。
しかし、特別必要があったわけでもないのですがワープロ、表計算、データベースソフトが無性にやりたかったのです。
そんなおり、安くて三大ソフトも何とか使えるというパソコンに出会いました。MSXパソコンです。なんと前のMZと 同じく8ビット(もう16ビット機が普通の頃でした。)でしたが、とりあえずワープロは出来ました。(すごく遅かったけど、 文章が保存出来るだけで感動)表計算も出来ましたが、すこしワークシートを広くするとメモリーが足りずストップしました。 データベースもすごく鈍いけど、出来ました。どうでもいい住所録やビデオリストなどを作って悦に入りました。
これは1年ほどして、また飽きました。

  そして、さらに月日は流れ、会社にもパソコンが導入されました。これはウィンドーズが入った32ビットNECの98です。 私は矢も楯もたまらず、同じ98の初期のキャンビーを買いました。ペンティアムはまだ、ない頃でした。ウインドーズについては 入門書をビシバシ読んで何とか使えるようにもなりました。(おかげで現在、我が社ではウィンドーズの達人?です)
しばらくしてモデムも買いパソコン通信もはじめました。ワープロも表計算もビシバシ出来るようになりました。1本指打法のタイピングも、 パソコン通信で知り合った女性の励ましと指導で、結構早くなりました。このPCのWIN3.1でインターネットもはじめました。1995年 の事です。今でもこの機械で家計簿をつけてますので現役です。

  そして、とうとうWIN95の時代に入りまして、富士通のFMVペンティアム133を買って しまったのです。3.1に比べると95はインターネットの設定が簡単です。適当に感覚的にやってもいつの間にかつながるって 感じです。Hなホームページやニュースグループの巡回も簡単です。これはおバカにはうれしい。
しかし、またそろそろマンネリの風がふきはじめていた、そのころでした。

・・・・・・・・・そして本題、おバカの祈り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  私の願いが何かと言いますと、それはささやかなものでして、要するに何年も憧れていながら、 いまだに自分の物にならない「マック」を手に入れたい!ということなのです。「マック」とはあのアップルコンピューター のマッキントッシュのパソコンのことです。(知ってるね)パソコン現役が2台はあります。しかし、 これは98とDOSV、マックではありません。DOSVは「これで仕事をする」という名目で何とか家人を欺き、購入しました。 でもマックとなるとそうもいきません。会社ではDOSVのWINでお仕事、マックとなるとどうしても「趣味」みえみえです。 100%趣味に何十万も出せるほど、我が家はあまくありません。
しかし、ここにきてにわかに私の頭上に希望の星が輝き出したのです。

  ある日会社で「日経パソコン」なる雑誌を読んでおりますと、リコーのいう会社広告が目に付きました。 リコーのホームページでインターネットリレー小説を募集しており入選しすれば3万円の賞金がもらえるというのです。 何気なくURLをメモしポケットにしまいました。
その夜、11時、いつものようにインターネットにアクセス、昼間のリコーの広告を思いだしURLを打ち込み見てみると、フムフム。 募集要項は理解しました。1200字でいいなら出来るかも、1時間ほどかけてタイプをたたきました。いままでSF小説という物は 書いたこともありませんし、読んだこともあまりありませんから、けっこういい加減に書いて、「まっ、いいか」てなもんで送信。 それですっかり忘れてしまいました。
そして発表の翌日です。メールがきて、どれどれと見てみると入選です。もらっちゃったのです、3万円。3万円は大金です。 さらに「グランプリをお楽しみに」とあります。その入選者、次点、計18人の中から一般投票でグランプリが決まる事になっているのです。 グランプリになると、何と賞金30万とカメラがいただけるそうなのですです。
ここで、昔年の夢「マック購入に望み」がぐぐっと頭をもたげてきたのです。3万円だけでもうれしいのですが、 3万円ではマックは買えません。しかし、既にもらった3万円に30万円をプラスすれば夢のマックは買えます。 その上、最新のデジタルカメラが付くんですから、すばらしい。
投票が始まった午前0時、投票のページに行って先ず自分で自分に投票し投票状況を覗いてみました。私は33.3%もう1人の方は66.6% になっています。私には勿論1票ですから、もう1人はすでに2票入っている事になります。
そこで、私の投票依頼大作戦が始まりました。

  次の日曜には「おバカの世界」に投票依頼のページ「おバカの祈り」を登録し、さらに今までに 何らかの形でメールをいただき、少しでも投票の可能性のある方200名程にそれぞれ少しづつ文章を変え、投票依頼のメールを 出しまくりました。見当違いの方に頼んで叱られたりもしました。同じ人に2通出してしまったりもしました。
大多数の方は「投票しました」とメールをくださいました。
毎日投票状況をリコーのページに見に行きました。ここでは毎日に投票状況が各人の得票率で表示されています。 はじめ9月の17日までは私の得票率が50%をキープしていましたが、18日には40%台になり、23日にはとうとう 30%台になりました。このあたりでは少々焦りましたが最終9月の25日には35.61%で2位の方は22.30%でした。
数学の苦手な私に代わり、妻の推定した得票人数では9月18日の時点で私の得票数が169票、全体で342票。最終では私に 投票してくれた人198人、総得票数556となりました。(この推定は後にリコーがくれたメールにより正確であったことが わかりました)
  30万円確実とわかった翌日、妻が突然、洗濯機を買うというハプニングがありましたが、リコーからはまもなく デジタルカメラが届き(キットつき)30万も振り込まれたのでした。
これでとうとう「柔よく剛を制す」ならぬ
・・・「おバカよくリコーを制す」・・・とあいなったのでございました。

さっそく翌日からカタログなどを集めましてマック選び、慎重に検討を重ねまして10月半ば29万8千円で 黒いマックを買ったのです。バンザーイ。
この機種は値崩れが甚だしく、9月末には36万8千円でしがが毎週値下がりし、とうとうこの時点で待てずに 買ってしまいました。30万の予算圏内に入ったからです。今頃は又値下がりしてるかもしれません。5%のポイントも つくというお店です。一番安かった。(その後、15万まで下がったようだけど)
今、冷静になって思えば、こういう願いが叶ってパソコンを買ってしまうと、次にはメモリーやプリンターやと 欲しくなってしまいきりがありません。もう1ランク低いのでもよかったかなとも思ったりしてます。 なんせテレビも見られるしFMラジオも聞けます。おまけソフトもたっぷり。ビデオも入れて遊べるらしい。 今のとこ、爆発もせず順調で、よく言うことを聞いてくれるのです。

  ここで改めまして、

私に投票してくれた198名のみなさん(内1名は私)本当にありがとうございました。

おまけを追加
  「いったい、どんな話で30万とったんかいな?」というご質問が時々来ます。書いといて 言うのも何ですが、読んだってあんまり面白くはありません。でも、読みたいという酔狂な 方のために以下に公開。読んで面白くなくてもおこんないでね。リレー小説なので、この前は荒俣氏、 後ろは他の応募者が書いておられます。


本文

  志乃とみゆきは、さっきからそこに座っていた男がブルカニロ 博士と知って驚いた。が、それ以上にジョバンニと呼ばれた少年 の声を聞いてもっと驚いた。朝日奈太郎にそっくりなのだ。見れ ば顔も似ている。ただ、似てはいるが、どこか違う。
  「眉の傷が!」
  志乃の思いに答えるかのようにみゆきが言った。
  そうだ。太郎さんには右の眉に斜めの小さな傷がある。中学の 時にサッカーでゴールポストにぶつけたんだ、と笑って志乃に話 してくれたことがあった。それと同じ傷がこの少年には左側にあ るのだ。目の輝きも違う。朝日奈太郎のほうがずっと明るい目を している。
  「志乃さん、驚かしてすまない。私がブルカニロ博士。予定通 りみゆきさんもいっしょだね。そして彼が朝日奈太郎のミラー、 ジョバンニ君だ。」
  ブルカニロ博士が話し出すと外には急に強い雨が降り出し、レ インボーブリッジの明かりも見えないほどになっていた。なのに 雨音はまったく聞こえない。志乃は高速のエレベーターに乗って いる時の体が沈むような浮き上がるような不思議な感覚を感じて いた。
  「時間がない、簡単に説明しよう。」博士が話を続けた。   「宇宙には幻想界と呼ばれる異次元の世界があり、君達の世界 とは鏡面の関係にある。ほら、窓を見てごらん。志乃さんの右手 に持っているバッグは窓ガラスでは左手に映っているだろう。こ のジョバンニ君がその幻想界の人間でね、驚いたかもしれないが 言わばもう一人の朝日奈太郎君、つまりミラーなんだよ。もちろ んあなた達のミラーも存在する。もう一度窓を見たまえ。」   そう言うと博士は傘の柄をゆっくり回した。
すると窓に映った志乃とみゆきがゆっくり後ずさりして椅子に座 るのが映った。
  「幻想界ではこんなふうにミラーの時間を戻したり進めたりす ることが可能だ。君達はこれからいっしょに幻想界に行く。」
  「なぜ、志乃だけじゃなく私も?」
  「そう、それはみゆきさん、君に原因がある。君は志乃さんを 殺そうとしているね。君のミラーは既に志乃さんのミラーを殺し てしまっている。朝日奈太郎と志乃さんとの仲を嫉妬してね。さ あ、ジョバンニ、みゆきさんのピストルを受け取って」
  ジョバンニは真っ青になった大沢みゆきのハンドバッグから小 型のピストルを取り出した。みゆきは抵抗はしなかった。
  「さあ、もうすぐ幻想界に着く。君達二人はただ窓に映ってい てくれればいい。あとは私が時間を戻して志乃さんのミラーを殺 害前に戻す。ジョバンニがどうしてもと泣いて頼むもんだから、 こんな込み入った手を使ったんだが、あと十分ほどで済む。急が ないとこっちの世界の朝日奈君が風邪をひいてしまうからね。」
  雨がやみ、さっきとは反対の窓にレインボーブリッジが見えは じめた。


と、まあ、これなんでございます。悪しからずご了承ください。


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