[Obaka laboratory Special]

◎よい子のおバカ実験室◎

番外スペシャル
(^_^)金だよ〜ん
* 体の中を通り過ぎ行くもの *

漱石先生もびっくり!我輩はおバカである。



♪言い訳まくら♪

  松尾芭蕉翁、奥州をご旅行のおり、鳴子温泉を過ぎて山形に入るあたりでこの句をよまれたそうです。

  蚤虱馬の尿(シト)する枕もと

  私は馬が放尿するところを見たことがありますが(自慢じゃなけどウンコしてるのも見たことある)それは凄いもので、人間のそれとは量といい勢いといい迫力が違います。シャレじゃあありませんがホースから水を出して洗車する時のような勢いです。ノミやシラミはともかく、この馬のオシッコで俳句を捻り出すのですから、さすがぁ芭蕉先生、凡人の及ぶところではありません。

  小林一茶にも楽しい俳句があります。故郷の信州でよまれたものでしょう。

  屁くらべが又始まるぞ冬ごもり

  信州の冬は白菜漬けが美味しい頃です。そればかりでないでしょうが、当時の冬ごもりといえば毎日イモや菜っ葉のたぐいを食べていたでしょうから、屁もたくさん出たのでしょう。でも、だからと言って屁くらべなどしなくたってよさそうなもんですが、娯楽が少なかったのでしょうか、ついには俳句にまでしてしまうという、さすが一茶先生、軽妙洒脱。おかげで後世、屁の言い訳の材料となり、プーとしても「あれまあ、一茶の冬ごもり屁比べ大会始まり始まりー」てなぐあいに相成ります。

  与謝蕪村からも引用しなければ不公平となります。

  大徳の糞ひりおわす枯野かな

  徳の高い人が、お坊さんでしょうか、枯野で野糞をなさっておられる風景をよんでいるようですね。さすが絵師としても高名な蕪村先生です。描写が絵画的で情景が浮かびます。ススキか何かの荒涼とした冬の野原、ふと気がつくと向こうに衣をたくし上げしゃがんでいる老僧が見えます。蕪村先生「腹をお下しか、お気の毒に」などとつぶやきながらも、懐から紙と矢立を取り出しサラサラと一句したためたというところでしょか?墨絵にしたいような情景です。

  ところでなんでこんなバッチイ俳句ばかりを選りすぐって引っ張ってきたかと言いますと、それは夏目漱石先生の次の句を引くためのまくらなのでございます・・・・・。

  花食まば鶯の糞も赤からん

  童謡に「赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた」というのがあります。メルヘンで楽しい歌ですが、さて漱石先生の句、花を食べた鶯の糞が赤くなるかどうか?楽しい俳句で「猫」の苦沙彌先生を思い起こさせワクワクしまが、実はこの特別実験のきっかけがここにあるのです。

(漱石先生には『時鳥厠半ばに出かねたり』という有名な私好みの句があります。今しもホトトギスが鳴き、どれ見たいなとは思いつつも、トイレで用便の最中、出るに出られぬ。これが風流なのか下品なのか、意見のわかれるところですが、あるんですよねぇ、こんな事って。一人で留守番中、たまたまトイレに入って用をたしてるとピンポーン「宅急便でーす」なんていう事、それが待ってる荷物だったりするのです)

・・・・・・・・・さて本論の大実験・・・・・・・・・

カラーの時代

  私が子供の頃、テレビは墨絵のように白黒の世界でした。赤も青も黄色もありません。今ではアナウンサーが赤や緑の原色上着でカラー向きに目立とうとしたり、力士のまわしも赤や黄色にして華やかですが、当時はそうはいきません。服の色は考慮の外、まわしは黒か紺ばかりでした。白黒世界の番組内で目立つためには「白」にするのが一番てっとりばやい方法だったのでしょう。正義の味方の月光仮面も白馬童子もみんな白を基調にしていたものです。どうせ色が見えるわけではないのですから時代劇でばっさりと袈裟懸けに切られても赤い血を流す必要もありませんでした。
  ある時、デパートの入り口に大きな台が設けられ、その上に「総天然色テレビ」なるものが、御神体を祭るがごとくの安置されました。当初カラー放送は1日に数時間。その放送時間が近づくと「総天然色テレビ」の前は黒山の人だかりとなりました。いい年の大人が必死で前に陣取りますから子供の私など遠く人と人の間から垣間見るだけでした。今から思えばボケボケの色合いでしたが感激したものです。これがカラーテレビ事始だったのです。
  ある年のこと、冬休みが終わり学校へ行くと話題はお決まりの「紅白歌合戦」となりました。その時、いわゆるエエとこの子である友人が「あの歌手の後ろで踊ってた踊り子たちのパンツ、黄色だったよな」と言うのです。「え?ホントか?」周りで一斉に声が上がりました。「そりゃぁ、カラーテレビで見たからな」と言い放つではありませんか。悔しかった。ウチのテレビにゃ色が無い!とエノケンさんも歌っていました。私も一生懸命勉強してカラーテレビを買える人間になりたい、買ってテレビで思いっきり黄色いパンツを見たいと思い深く心に誓いました。
  なんとその後、一生懸命勉強しなかったにもかかわらず、カラーテレビを購入する事ができ、黄色いパンツも拝謁する機会にも恵まれて今日に至っておりますことは誠に慶賀の至りといわねばなりません。人間の幸せなんっていうものはこんな「色の世界」の中に潜んでいたのですねぇ。そう言えば人類は古来より色彩の無い冬に、色鮮やかな春を思い心待ちにしたものです。

  さて漱石先生の俳句の話に戻りますが、仮に鶯が桜色の糞をしたなら春の楽しさが倍増するのではないか、と思うのです。庭にある野良猫の糞も、道端に落ちてる犬の糞も、薄汚れて鎮座してるから嫌われるのであって、赤や青や黄色であれば、これも1つの点景物、野に咲く花のような愛着をおぼえるのではないでしょうか。犬猫ばかりか人間のウンチでもカラー化できればより豊かな文化生活をおくれるでしょう。人類の幸福のため、ウンチカラー化計画は急務といえます。

  さて、私の貴重な体験から言うと、大変おめでたいことにウンチの紅白化はすでに実現されています。

  先ず「白」については胃のレントゲン時に飲まれる「バリュウム」の服用によってそれは見事な純白のウンチをすることが可能です。出るたびに薄いクリーム色に変化していくグラデーション効果も観察できます。こと白については完成の域に達しているといえましょう。

  次に「赤」については私が偶然の事で発見した方法があります。昔、私が貧しかった頃(今でも貧しいけど)東京で一人暮しをしていた時のことです。親戚の家を訪ねたおり、なぜか業務用のトマトジュースの大きな缶詰を2つもらいました。かなり重かった記憶がありますから1つ1リットル以上はあったと思います。下宿に戻りのどが乾いたので、まず1杯飲んでみました。ほんのり甘味のある美味しいジュースでしたので更にもう1杯。その後マンガ本を読みながらグイグイと、結局30分ほどで1缶全部を飲んでしまい、次の缶も開けてしまいました。当時、冷蔵庫など持っていませんでしたし、真夏の事、一度開けたら全部飲まないとだめになってしまいます。それにお金もあまりありませんでしたので、夕食はこれですませてしまおうと夜までの数時間をかけて、多少あきあきしながらも残りのトマトジュースを全部飲んでしまったのです。そしてその日は安らかな眠りについたのでした。
  かくして翌日、目覚めて10分ほどしていつものように便意を感じトイレに入りました。そして自分の排泄物を見て驚きました。目にも鮮やかに真っ赤なのです。血便かと思いました。しかし、立ち上る臭いがいつもとは違います。それは紛れも無くトマトの匂い。そうです、大量のトマトジュースが私の便を赤く染めていたのでした。

  これらの方法によりおめでたい紅白便のタレ分けができることが確認されてました。「ウンチカラー化計画」はすでに道半ばに達していると言えましょう。

黄金の夢

  そして次にめでたい色と言えば・・・?そうです「金色」をおいて他にありません。秀吉の茶室ではありませんが、黄金色こそ人類の夢、お伽話でも金の卵を生むニワトリがでてきます。ウンチが金になれば、街は黄金色に輝きます。人類の夢をのせて早急にプランを練らねばなりません。

  そんな折、実験に最適なものが手に入ったのです。なんと金箔入り
  なんと金箔入りの清酒1升。燦然と輝く「純金箔入 松竹梅『寿』」茶色い瓶を透かしてみると1〜3ミリほどの金箔の破片がフラフラと浮遊しています。ちょっと量がたりないなぁという感じもしましたが最後の一口にまとめて飲めば金のウンチが出来上がるかもしれません。先ずは3日ほどかけ、そーっとビンから上澄みを注ぎ、お酒部分だけを飲みました。なかなかの美酒です。4日目は謹んで最後の部分をお猪口に注ぎ一気に飲み干しました。金は何の味もしません。ただお酒の味がするだけです。お猪口にへばり付いていた金箔の一片も指でそいで舐めまでしました。実験の為です。
  しかして翌日の朝、満を持して「排便の儀」を執り行い、立ち上がり振り返って物体を見ました。が、ちょっと見では特にいつものものと変わるところはありません。腰を落とし、立ち上るその湯気を物ともせず顔を便器に沈めるようにして観察すると、微かに金の粉が数カ所に確認できました。どうもあの金の量では、こんもりと金便を鎮座させるためには不足です。金箔はお腹の中で粉々になるようです。
  トイレから出たきた私に妻が「どうだった?」とたずねます。量が足りなく微かにしか確認できない、と説明すると「やっぱりねぇ。私も足りないと思ったのよ。でも・・・」何か秘策があるようでした。
  その時は朝でしたので、実験は中断して会社に出かけたのですが、帰宅すると知人からもらってきたと妻は菓子作り用という金箔そのものを手に入れてきました。夫唱婦随といいましょうか、夫の実験を深く理解し、まるで山内一豊の妻ありがたいことです。持つべきものはつれあいです。左の写真がそれなのですが、2センチ四方ほどの金箔が紙に包まれて2つありました。しげしげと見ると金箔というものは本当に薄いもので殆ど厚みがありません。金粉を薄く塗ったような感じです。間違ってちょっと指で触れるとくっついてきて、はがれません。数ミリ貼りついた指先を擦ると金粉をぬった小さなゴールドフィンガーになってしまいました。
  これをまた、左の写真のようにお酒に浮かべて再度実験を行いました。呑みほせばのどに貼りつく事もなく、金箔はすーっと体内に流れ込みました。
  そして翌日、期待に尻をふくらませてトイレに入ったのですが、実験は失敗。金は影も形もありません。またまた粉々なったのか、それとも固まってどこかにめり込んでしまったようです。さすがに私も中身をほじくる気にはなれず、後ろ髪を引かれる思いで水洗レバーを引き、あきらめました。

  今回は残念ながら金便の夢は実現しませんでしたが、いずれ人類は自由に便の色をコントロールできるようになるでしょう。「そんなことあるけー」と疑る人も今はいるでしょうが、カラーテレビの時もそうでした。「あんなボケボケの色なら白黒テレビの方がましだよ。それに高い。だれもカラーテレビなんか買うやつはいないね」と当時の大人達は言っていたものです。それがいまでは全てがカラーです。当時は右上にカラーと表示してカラー放送を流し、放送局が貧乏人の奮起を促していました。今では白黒テレビを探すことのさえ困難になっています。当時これをを想像できた人がいたでしょうか?いたとしたらそれは先駆者です。私も今、ウンチカラー化計画の先駆者たらんとするものです。カラーでないウンチを探すのが困難な時代へ夜明けは近い

 ▲▼▲▼後日談▼▲▼▲
この実験に対し、後輩星人ウィッス様より貴重なご提案をいただきましたのでご紹介します。

こんばんは。楽しくHP拝見させていただきました。金便計画、くしくも失敗したそうで。そこで何とかお力になればと思いましてメールしました。
私が幼少の頃読んだ「トイレ大百科」の中に、「野菜を食べ過ぎるとうんこが緑色になる」という一節がありました。野菜をたくさん食べるのは結構大変ですので、クロレラを一日に100粒ぐらい食べると良いと思います。ためしてみてください。息が野菜臭くなりますが、色便のためです。我慢してください。ご健闘を祈ります。
結果教えてください。
  後輩星人ウィッス

 あいにく私はクロレラを持っていません。「ウンチカラー化計画」に賛同し、クロレラを100粒所有し、且つ勇気がある方はこの緑便実験を行い、ご報告いただきたい。あなたの名は長く「おバカの世界」の歴史に刻まれ、おバカの先駆者として尊敬を集める事になるでしょう 尚、実験はすべて自己責任で執り行ってください。いかなる結果がでようとも「おバカの世界」百舌花ならびに後輩星人ウィッス氏はその責を負いません。あしからずご了承下さい。

 ●緑のウンチが草むらにあった場合、見分けがつかず踏んでしまうのではないかと危惧するあなた。大丈夫です。すぐに金バエや銀バエが来て注意を促してくれますから・・・。