[obaka laboratory 1]

!!大特集!!

おバカ実験・趣意書
(^_^)おバカの実験
*おバカ青春「アンアン」の夢をもう一度*

実験協力者大募集!



♪アンアンの夢♪

  青春時代は何はなくてもヒマだけはたっぷりとありました。「小人閑居して不善をなす」とかいいますが、むかし私は閑居しておバカな実験をなしたことがあります。

  ウン十年前のある日の事です。その日もいつものようにヒマをもてあましておりました。ほかにすることもなく、思いついて、ぶらぶらとデザインスクールに通う友人のところへに遊びに行きしました。その友人も私同様ヒマな奴で、思ったとおりアパートでだらだらしておりました。私が行くと、特に歓迎するでもなく、かといって邪険にするでもなく、無愛想に「おお、来たか」と迎えてくれます。私も彼がいたからといって取りたててうれしいわけでもなく「おお、まだ生きてたか」などと部屋に上がりこみ、ばか話で時間つぶしをするのでした。
  友人は男でしたが、デザインの勉強に役立つとかで「アンアン」という当時よく売れていた女性ファッション雑誌を講読していました。私はテーブルにあったその雑誌を、つれづれなるままにめくっていて、ふと「アンアンミニコミ」という欄に目がとまりました。そのコーナーは、いわゆる読者の投稿欄で「ペンパル募集」とか「ください、あげます」などというメッセージが見開き2ページでのっています。私は当時から思いつきだけで生きていくタイプの人間でしたから、このコーナーを見て、さっそく得意の思いつきを友人に話しました。

 「この欄に『何でもいいからください』って出したら、誰か何か送ってくれないかな?」
 「何言ってんだい。そんなんで何かくれるヒマなやつがいるわけないだろ。だいいち、そんな馬鹿げた投書を編集部で取り上げるわけないじゃんか」
  自分のヒマを棚に上げる友人に、私は反論しました。
 「そうかな、何人かはくれるんじゃないか」
 「ないない!投書はたくさんあるんだ、取れ上げられるわけがない!」
  私はむきになっていいました。
 「じゃあ、かけるか?もし投書してアンアンに載ったら500円!」
 「ようし、受けてたとうじゃないか」
  という事になり、私はさっそく角のタバコ屋でハガキを1枚買ってきて

    何でもいいからください。
    ただしゴミ以外。

と書き、さらに目立とうという一心で何色ものカラーペンを使ってハガキを飾りたてました。

  思いつきはすぐに忘れて2週間ほどたった頃、下宿に未知の女性から小包1個と封書1通が届きました。差出人の名前にはどちらも心当たりはありません。「誰だったかな?」と思いながら小包を開封してみると中にはクッキーなどのお菓子がいろいろ入っていて、同封の手紙には「アンアンミニコミを見ました」と書いてあります。驚いて封書のほうも開いてみると、やはりアンアンミニコミを見たという女性が、いろいろな記念切手を送ってくれたものでした。急いで本屋に行き「アンアン」を手にとり「アンアンミニコミ」の欄を見ると、載っていました!私の投書。たった3行でしたが「何でもいいからください。ただしゴミ以外」それに続けて私の名前と住所が掲載されています。そこまで確認すると、私は証拠の小包を持って友人のアパートに直行しました。唖然とする友人から約束の500円をふんだくり、送られてきたクッキーを手みやげがわりにおいて意気揚々と引き上げたのでした。
  翌日は5個、翌々日は10数個が届き、2週間ほどは毎日未知の女性からいろいろな品物が届きました。2度3度と送ってくれる親切な人もいて、私の3畳の下宿は贈り物でいっぱいです。品物は、お菓子、衣類、アクセサリー、本、レコード、切手、なぜか薬までありました。やむなく下宿をたずねてくる友人達に与えたりもしました。
  投書を見た郷里の知り合いが「生活に窮しているのではないか」と心配して電話をよこすというオチもつきましたが、この思いつきの実験はおおむね成功だったといえましょう。ハガキ一枚の投資で見返りが莫大です。雑誌の編集者はシャレがわかるし、世の中には親切な人がたくさんいるという事を知ったのも収穫でした。

・・・・・・・・・時は流れてウン十年・・・・・・・・・

♪アメリカの変な奴♪

  さて、話はとんで、ついこの間のことです。そば屋で、注文したざるそばが出来るのを待つ間、写真週刊誌をながめていますと、面白そうな記事が目に付きました。アメリカのホームレスの男性がインターネットで「1ドル送ってくれ」と掲載したところ、世界中からワンサと送られて来ているというのです。カレーうどんの汁らしきモノがついて記事がはっきり読めないものの、なんでも現在三百何十通という数にのぼると書いてあります。ホームレスでどうやってインターネットに載せるのか判然としませんが、写真では小太りのその男性がパソコンの前にすわって微笑んでいます。「インターネットは何でもありの世界なのである」というコメントも読み取れました。
  これは私がウン十年前アンアンで実験したのとほとんど同じです。世界には変な奴がいるのです。心強いではありませんか、私だけではないのです。

  そんなわけでまた、あのアンアンの夢をもう一度!と壮大な?実験を思いついたのです。私もせっかくホームページを開いているのですから「何かちょうだいを!」を掲載しようと思ったのです。
  問題もあります。昔と違って私も今はイイ歳です。「百舌花」という源氏名でホームページを開いていますから、送り先を自宅にしてしまうと正体がばれてしまいます。生活に困っているのではと親戚に心配させてもいけません。私書箱も考えましたが、郵便局に聞くと開設するのは無料なものの、毎日十通以上の郵便物があり、毎日受け取りに行けることが条件なのだそうなのです。ちょっと難しい条件です。
  確か民間の私書箱業者がいたなぁと気がつき、探すと駅の近くにありました。怪しげな通販などに使ったりするやつです。電話で問い合わせますと、料金はかかるものの、毎日何通来ても、いつ取りに来てもOK、さらに本名でなくてもいいということです。これはいいかもしれない・・・・・。

  さてさて、どんな実験か?だいたいおわかりとは存じますが、どんなかな?と興味のある方、実験にご協力をいただける方は是非つづきをご覧ください。よろしく。


・・実験は1998年10月20日で終了しました・・

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