究極の通信と言えば、やっぱ、心から心へとダイレクトに伝わる「テレパシー」ではないでしょうか。テレパシーができれば、電話もファックスも電報も郵便もEメールも、なーんもいりません。
もう究極の究極、便利の便利と言っていいのではないでしょうか。
ところが、こんな便利なテレパシーも、誰にでもできるというモノではありません。特殊な能力を持っている人間、いわゆる超能力者のみになしうるものでした。そこで百舌花博士、誰でも簡単にテレパシーを使って意志の伝達ができないものだろうか?と思いついたのが、ついさっき。で、完成したのがその約3分後と、驚くほどの超スピードの大発明なのです。
まず、テレパシーですからコードがついていてはいけません。自分が考えたことがダイレクトに相手の心に伝わることが必要です。ダイレクトと言えば電波か光と言うことになります。例えばテレビのリモコンは赤外線か何かを使ってるようですが、ボタンを押すだけでチャンネルやボリュームを変えたします。でもテレビに意志を伝えてもしかたありません。あくまで生きた人間に意志を伝えなくっちゃいけません。テレビのリモコンみたいなもんに「好きです」とか「あっちいけ」とかボタンがあって、誰かに向かってそのボタンを押せば「即、伝わる」そういうものでなければいけません。
でも、これでは開発に多大な時間と労力、費用を要するでしょう。百舌花博士といえども3分で発明することは困難です。ケチをモットーとする百舌花の発明は何と言っても、お金がかからないこことが最優先!
今回の発明もこの方針を貫き、費用無料!さらに能力不要!そのうえ訓練はごく短期間!そしてまた、何故か地球の平和に大きな貢献をするかもしれないという大発明なのです!
***「簡易テレパシー『光通信』」***
◎用意する物
ない!
◎訓練
「目は口ほどにモノを言う」と言われています。でも現実には目がモノを言うことはありません。もし目がモノを言うなら、右目と左目がおしゃべりに夢中になって、本来の見るという業務に支障をきたすことになるでしょう。
しかしながら、「目は人間のマナコなり」とも言います。目には光というモノがあるのです。中にはどんよりとした人もいますが、生きている人の目には微かでも光があるものです。この光を使わない手はありません。
まず、最もシンプルな方法から行いましょう。
はじめに右目をつぶります。要する右目でウインクするわけです。これは「あいうえおの『あ』を意味する事とします。次に左目をつぶります。左目でウインクするわけです。これは「あいうえおの『い』を意味する事とします。はじめから難しくしてもいけませんから、とりあえずはこの2つの基本を習得してください。普通、これは5秒でマスターできます。5分以上かかってもできない場合、あなたはかなり鈍い人ですが、あきらめずに練習しましょう。3日ほど練習すれば必ずできるようになります。
2通りのウインクの意味は周囲の人に周知徹底してしておきます。羞恥徹底とも言えますが恥ずかしがっては進歩はありません。それでも恥ずかしいときは左右の目の下にマンガの吹き出しの要領で「あ」「い」とマジックで書いておくといいでしょう。よけい恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、地球の平和のため我慢します。
◎実践
まず誰かに向かって(できるだけ素敵な異性がいいでしょう)右目をつぶります。次に左目をつぶります。かなり高度な技で理解しにくいかもしれませんが、これで「あ」と「い」が相手に沈黙のうちに伝わります。つまり「愛」が伝わったわけです。当初はこれだけ伝われば十分でしょう。人間、愛こそすべてです。愛さえ伝わればあとは何とでもなります。「愛は地球を救う」と言います。「愛があればトシのサなんて」とも言います。ヨカッタ、ヨカッタ。
◎応用
とりあえずたくさんの「愛」をたくさんの人に伝えた後は(左右の目をパチパチするだけだけどネ)応用に入ります。方法については各自創意工夫していただきたいのですが、例えば両目をつぶれば「う」、両目を大きく開ければ「え」、半開きなら「お」、などとなります。こうして50音すべてにあてはめます。つぶらな瞳の貴女も、ドングリマナコの貴男も、さっそく光通信テレパシーで楽しい愛の会話を楽しみましょう。愛が地球を救います。
先日、会社の女性が私に対してこの光通信テレパシーを送ってきました。その内容があまりに過激でとても受け容れられないものでしたので、私は即座に光通信で返事をしました。すると、その女性はさらに過激な内容で私に通信してきます。私はついイライラしてしまい「君、気持ちはありがたいがそれは困る。私には妻も子もいる」と声に出して言ってしまったのです。すると彼女はさらに光通信を続けながら
「何わけの分からないこといってるんですか。私は花粉症で目が痒いんです。冗談はやめてください」と言うのでした。