おバカにまつわるエトセトラ

おバカにまつわるエトセトラ
Part1

おバカの世界探訪

いざ 我が 大人 への 誘い

***「おバカが大人になった日」 ***



・大人の達人・

  自分の余命がどれほどあるのか先の事はトンとわかりませんが、日本人男子の平均寿命から考えると、概ね私は人生の半分ほどを生きたもののようです。しかし、人間の運命なんてわかりません。近いうちにポックリいくこともあるかもしれませんから、ひょっとして、既に大半を生きたてしまったかもしれません。この際、とりあえず「私は大人である」と言っても、世間に後ろ指を差されることはないでしょう。
法律的に言うならば二十歳から大人になって参政権を与えられ自分の意志で結婚なんかもできたりします。パチンコは十八歳から許されてるようですし、大学や高校の卒業式で来賓のお偉いさんが「君達も今日から社会人として云々」といいますから大体そのあたり、二十歳前後に大人と子供の分岐点があると思われます。

しかし、最近私は「これまで本当に大人だったか!」と自分に問い直したくなる出来事に遭遇したのでした。
石原壮一郎氏の著作「大人養成講座」との出会いです。
石原氏はアスキーの「EYE−COM」という雑誌に「大人のパソコン」という連載をもっておられ、私も何回かのメールの往来をさせていただき、軽妙な文章をお書きになる素敵なエッセイストでらっしゃるとは存じ上げていたのですが、詳しくお尋ねする事もなく、他の著作についてはまったく知らないままでおりました。
ところが、その石原氏が最近大人マガジンというホームページを開設なさいまして、ご自身の著作リストも掲載されておられます。私は急ぎアクセス致しまして拝見、早速お許しもいただきリンクもはらせていただいたのです。そして、そのホームページを見てはじめて、たくさんの著作と連載をもっておられる事も知ったのでした。

  そこで翌日、昼休みに本屋に出かけてメモを手に氏の著作を探しましたが、見つかりません。扶桑社文庫に収められているとの事なのですが、その扶桑社文庫自体がありません。(さすがATOK11「扶桑社文庫」が一発で出る)小さい書店ではダメなのです。そこで、街一番大きい本屋まで行って探してみました。そこは扶桑社文庫自体は棚に三段ほどならんでいるのですが、石原氏の著作は置いてありません。売れているのかもしれません。何となく本屋さんに「大人養成講座どこですか?」と聞くのも気恥ずかしく(私は小心者です)近くのもう一軒の中位の書店にも行ってみました。
遂にありました。ついでに「大人の女養成講座」もありましたので同時に購入しました。(氏には同じ扶桑社文庫で「大人の恋愛養成講座」も出て、大人シリーズ3部作として扶桑社文庫の大看板となるらしいのです。是非、近いうちにその養成講座も購入したいと思っております)(それから、後日ご本人から伺ったのですが扶桑社文庫には大人シリーズ番外編ともいえる「大人の主張」という著作もあるそうです。これも是非揃えたいものです。)
  帰宅して読み始めますと、その日は一気に半分も読んでしまったでしょうか、あまりのすばらしさに目から鱗がボロボロと落ちてくる思いでした。
この本には大人というモノの真のあるべき姿が余すところなく描かれています。私も薄々は 気が付いていながら曖昧のままに、つい大人気ない行動をとっていた、あの事この事がズバリ的確に示されているのです。もっと早くにこの本に出会ってればと思わずにはいられません。
第1編の「大人のビジネス」から第4編の「大人の冠婚葬祭」まで、世紀末の日本社会を生き抜く大人としての高度なテクニックを、淡々として平易に、且つ、適切な脚注を加えながら、微に入り細に入り述べられておられるのです。我々大人志願者にとって、石原壮一郎氏は「大人の達人」と 言っても過言ではないのではないでしょうか。氏の大人に対する深い洞察と見識には本当に頭が下がる思いがします。
例えばです。第3編「大人の恋愛」第1章「デートにまつわる諸問題」から引用させていただくと

    セックスを前提としない男女交際なんて不純です。そういうのは、仕事に役立てようとか人格を向上させようとか、何らかのイヤラシイ下心があるわけですから。
人生の機微をよくわきまえた意味深い言葉ではありませんか。私はそのことにも薄々は気が付いてはいました。しかし、深く考えることもなく曖昧なままに目的の何たるかを認識せず徒に空しい行動をとっていたのでした。氏の言葉によって今目覚め大人としての正しい理解を得たのですが、時すでに遅く、もはや真の男女交際を楽しむ年齢をすぎようとしています。これから本物の大人としてはばたこうとしている若い紳士淑女の諸君には私の轍を踏まず、是非正しい本来あるべき姿の大人になっていただきたいモノです。その為にも、是非この本を読んで、いったい自分は何のためにデートをしようとしているのか、人格の向上などという不純な事を目指したりしていないか、正しい目的意識を持って立派な大人道を突き進んでいただきたいのです。

もうひとつだけ「浮気とウ○コの共通性に関する一考察」と題する論文を例に挙げさせていただきます。
これは第3編「大人の恋愛」第3章「別れにまつわる諸問題」中のあります。
要約すると(要約するほど本文も長くはないけど)

    彼女や彼があなたの部屋でトイレに入り、ウ○コしたとして、あなたがその気配を鼻で感じる。でも相手に「君は今、ウ○コしてね」と指摘はしないでしょう。同じように、もし相手から浮気のニオイが漂ったとしても気づかないふりをするのが大人。ウ○コのニオイも浮気のニオイも、しばらくすれば消えてしまうもの。騒がれたら引っ込みがつかなくなります。
マッコト、的を得た論文と言うほかありません。私が子供の頃は、誰かが学校でウ○コをしようものなら、みんなでもって囃し立てたものです。その為に10日ほど学校を休んだ友人がいたほどです。あれは子供だから許された行為でした。大人の社会では決して許されません。
とりあえず人間は生理的にアタマに「う」のつく行為をせざるを得ないものです。時と場合を選ぶ事ができない場合も少なくありません。そして、「う」をした当事者は、少なからず後ろめたさを感じています。
その時、毅然として、「う」をした当人はニオイを消す努力を怠らず、ニオイを感じた者は極力見て見ない振りをする、いや嗅いで嗅がない振りをする、これが大人の正しい作法だったのです。私はこれも薄々は気づいてはいたのですが、石原氏のおかげで、適切な形に理論武装できたと心で快哉を叫んだのでした。(この論文は是非とも妻にも読ませたいと思い、現在さりげなくページを広げ居間のテレビの上に置いております)

石原壮一郎氏の著作「大人養成講座」 をずいぶんとほめてしまいましたが、決して宣伝しているわけではありません。一おバカとして「かなり面白い」という純粋な気持ちで推薦させていただいているわけです。現在「大人の女養成講座」を半分ほど読んでいるダンカイですが、おバカの世界を訪問いただいた方も「金スリ取るも他生の縁」とか申します。是非、書店でお求めいただき繰り返しお読みいただきたいと存じます。また石原氏も書いておられます、「買った人は手近な人にかたっぱしから薦める、貸すときは30分以内、残りは自分で買って読むように言う。結局本人の為」と。本当です、ヒトの本で大人になろうとすると天罰が下る場合があります。(天罰下り慣れした百舌花が言うのですから間違いありません)
「大人養成講座」は扶桑社文庫(「い4-1」定価500円税込)にあります。一軒目の書店になくても諦めず最低3軒はまわってみましょう。きっと見つかります。この小さい努力があなたを真の大人へと導きます

  でもって、ここでは、「大人養成講座」を読んで、おバカの百舌花が大人になった時期を、辛い思いでなど交えながら回想していこうと思ったわけなんでありまずが、マクラが長くなってしまったので、今日はここまで。

おバカにまつわるエトセトラ Part2へと続く



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